|
プロメテック・ソフトウェア株式会社(代表取締役社長:藤澤智光、本社:東京都文京区、以下プロメテック)は、プロメテックが開発する粒子法(MPS 法:Moving Particle Simulation)理論に基づく流体解析ソフトウェアParticleworksの最新バージョン6.2、および離散要素法(DEM:Discrete Element Method)理論に基づく粉体解析ソフトウェアGranuleworks Ver1.1の販売、技術サポートを2019年1月18日から開始することをお知らせいたします。 Particleworksは、粒子法の一種として開発されたMPS法(Moving Particle Simulation)の理論に基づく流体解析ソフトウェアです。格子生成が不要の新しい計算手法で、流体を粒子の集まりとして表現し、飛沫などの自由表面をともなう液体の挙動を高精度に安定して解析できます。パワートレーンのオイル挙動、エンジンオイルの冷却、自動車の冠水路走行・被水、薬品や樹脂などの撹拌・混練などのシミュレーションを得意とし、メッシュレスかつ直観的なインターフェイスで、効果的な製品開発、設計最適化を強力に支援します。これまで実現できなかった流体解析をサポートする日本発の革新的ソフトウェアとして世界的に注目を集めており、自動車産業から化学・電機・食品・日用品・医療分野に至る幅広い分野で、また日本国内だけでなく、アジア、ヨーロッパ、北米までの広い地域で導入が進んでいます。 Granuleworks は、粉体シミュレーションの手法としてもっとも代表的な離散要素法(DEM) の理論に基づく粉体の解析ソフトウェアです。食品、医薬品、化学品、輸送機器、電子材料など、粉体を使った様々な製造プロセスや粉体加工、粉体装置の設計・改良に活用することができ、混合、搬送、充填、圧縮など粉体の現象を容易に解析できます。 ■ Particleworks、Granuleworks共通の主なアップデート項目機構解析ソフトウェアRecurDynとの弾性体連成 Particleworks6.2、Granuleworks1.1からは、RecurDynの剛体だけではなく、弾性体との双方向連成解析が可能になりました。RecurDyn R-Flex(線形弾性体)はもちろんのこと、F-Flex(非線形弾性体)で計算される大変形もParticleworks、Granuleworksのポリゴン壁の形状にリアルタイムで反映されます。同時に、RecurDynはParticleworks、Granuleworksで計算された流体力を受けての弾性体の変形、動的応力やひずみを計算します。 混合度評価機能 粉粒体は、粒子サイズ、表面粗さ、粒子形状などのため、偏析することが知られております。多くの場合、統計に基づいた手段により、混合状態解析が実施されてきましたが、統計誤差のため、局所的な混合状態や微小成分の混合状態には対応できませんでした。この問題を解決するため、Particleworks、Granuleworksでは、エントロピーに基づいた混合度評価指標を採用します。本手法は、統計誤差を本質的に含まないので、任意の空間解像度に応じた混合度解析が可能となり、混合装置の設計だけでなく、利用技術の構築にも、幅広くご利用いただけます。 NVIDIAのCUDA9.1への対応 Particleworks、Granuleworksは、バージョンアップの度にソルバーを刷新し、CPU/GPUの最新アーキテクチャへ最適化しています。最新のParticleworks6.2、Granuleworks1.1では、NVIDIA Volta世代のGPUプラットフォームCUDA9.1に対応しています。Voltaは、計算科学とデータサイエンスのためのコンピューティングエンジンとして開発された、世界で最も強力な GPU アーキテクチャです。これにより、Particleworks、Granuleworksの解析速度にさらなるパフォーマンスアップをもたらし、数千万粒子規模の大規模な解析を可能にします。 ■ Granuleworksの新機能SDEM
SDEM (Scalable DEM)は、弊社で開発したオリジナルの離散要素法用の粗視化技術です。粉粒体には、応力ネットワークが構成されることは知られておりますが、本技術は、その特性に基づいて、理論構築されております。本技術を用いますと、重力支配システム(粒子間の接触が支配的なシステム)にも適用でき、これまで適用が難しかった高倍率の粗視化DEMシミュレーションが可能になります。 ■ 価格:別途お問い合わせください。 Comments are closed.
|
Archives
November 2023
categories
All
|