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プロメテック・ソフトウェア株式会社(代表取締役社長:藤澤智光、本社:東京都文京区、以下プロメテック)は、プロメテックが開発する粒子法(MPS 法:Moving Particle Simulation)理論に基づく流体解析ソフトウェアParticleworksの最新バージョン6.1、および離散要素法(DEM:Discrete Element Method)理論に基づく粉体解析ソフトウェアGranuleworks Ver1.0の販売、技術サポートを2017年11月21日から開始することをお知らせいたします。 Particleworksは、従来困難と考えられていた飛散など流体表面が激しく大変形する現象を評価・可視化するために開発されました。パワートレーンのオイル挙動、エンジンオイルの冷却、自動車の冠水路走行・被水、薬品や樹脂などの撹拌・混練などのシミュレーションを得意とし、メッシュ生成が不要かつ直観的なインターフェイスで、効果的な製品開発、設計最適化を強力に支援します。これまで実現できなかった流体解析をサポートする日本発の革新的ソフトウェアとして世界的に注目を集めており、自動車産業から化学・電機・食品・日用品・医療分野に至る幅広い分野で、また日本国内だけでなく、アジア、ヨーロッパ、北米までの広い地域で導入が進んでいます。 Granuleworks は、粉体シミュレーションの手法としてもっとも代表的な離散要素法(DEM) の理論に基づく粉体の解析ソフトウェアです。食品、医薬品、化学品、輸送機器、電子材料など、粉体を使った様々な製造プロセスや粉体加工、粉体装置の設計・改良に活用することができ、混合、搬送、充填、圧縮など粉体の現象を容易に解析できます。 Particleworksの主なアップデート項目 空気抵抗モデルの改良 ミストや飛沫などの液滴挙動の解析のために、他社製気流解析ソフトとの連携モデルを改良しました。粒子を微細な液滴の集団として設定し、様々なアプリケーションの知見をもとに改良された抗力係数モデルを適用します。これにより、ブリーザーシステムなどの気液分離解析等が可能になります。 熱伝達係数の出力機能 MPS粒子の流れ情報から熱伝達係数を出力できるようになりました。これにより、エンジンのシリンダヘッドの冷却や、モータ冷却、鋼版の冷 却など、オイルや水による冷却の予測や対策が可能です。この機能は壁面への熱流束を熱伝達係数でモデル化し、ポリゴン壁表面の抜熱(加熱)量を推定します。流体の主流温度が一定で、境界層が存在する現象に適用可能です。 機構解析ソフトウェアRecurDynの最新バージョン V9R1に対応 NX Nastran、Ansys、Abaqusとの連携 Particleworksの解析結果をNX Nastran、ANSYS、Abaqusなどの他社製ソフトウェアへ入力できるようになりました。Particleworks粒子の物理量データを時系列で積算・平均し、座標、圧力値などをCSVファイルで出力、フォーマット変換を行い、NX Nastran PLOAD4等の他社製データを作成します。 NVIDIAの最新GPU、Pascalアーキテクチャに対応 Particleworks Version6.1よりNVIDIA Pascalアーキテクチャに対応しています。NVIDIA Pascalアーキテクチャは前世代Maxwellアーキテクチャと比較し、FP32の単精度浮動小数点演算性能が3倍、メモリバンド幅も3倍となっており、Particleworksの解析速度に大幅なパフォーマンスアップをもたらし、数千万粒子規模の大規模な解析を可能にします。 CPU・GPUの単体性能の向上 Particleworks Version6ではソルバーを刷新し、CPU/GPUの最新アーキテクチャへ最適化しています。 単精度版ソルバー 計算時間やメモリ消費やディスク使用量を削減するために、単精度計算に対応しています。 Granuleworksの主な適用例・機能充填・圧縮成形解析 弾塑性接触モデルとポリゴンの移動設定を併用することにより、従来手法(有限要素法など)では対応が困難だった充填プロセスから圧縮成形プロセスまでのシームレスな解析が可能です。粉体間の接着性を考慮することもできます。応力、粒子密度などの均質性、加工条件の最適化などにご利用いただけます。 混合解析 粉体の撹拌や混合における混ざり具合の効率化、粒度分布のある粉体の混合度を定性的に評価します。 高機能・高速ユーザーインターフェイス Windows・Linux に対応したビューワーを備え、プリ処理・解析・ポスト処理まで、すべての処理をGUI から直観的に操作できます。GUI の中心となるビューウィンドウは、OpenGL による高速表示、高画質シェーディングに対応し、大規模な解析結果もスムーズに表示できます。 GPUを使用した高速計算 GPU オプション機能を追加することにより、NVIDIA 社CUDA によるGPU ボードを活用した高速シミュレーションが可能になります。スパコンやHPC サーバーと同等の高速計算がデスクサイドPC でも可能となり、計算時間とハードウェア導入コストを大幅に削減できます。 *価格は別途お問い合わせください。 プロメテック・ソフトウェア株式会社について (http://www.prometech.co.jp)
プロメテック・ソフトウェア株式会社は、東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻出身の藤澤智光と、同大学大学院工学系研究科システム創成学専攻の越塚誠一教授により、2004 年 10 月に東京大学発ベンチャーとして設立されました。東京大学ほか諸大学との密接な産学連携体制を有し、新進気鋭の技術者が常に最新の研究成果を取り入れて、産業界に製品やソリューションを提供しています。設立から十数年、現在では国内だけにととどまらず、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど海外のパートナーとの協業も拡大し、グローバルソフトウェア企業として成長を続けています。 Comments are closed.
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