|
9月1日から開催される第19回情報科学技術フォーラムにて、プロメテックCGリサーチの所長、 西田友是東京大学名誉教授による「FIT2020 船井業績賞受賞記念講演」が開催されます(講演日は9月2日)。
FIT船井業績賞は、情報処理学会(IPSJ)と電子情報通信学会情報(IEICE)のシステムソサイエティ(ISS)及びヒューマンコミュニケーション グループ(HCG)合同の会議「情報科学技術フォーラム(FIT)」において、船井情報科学振興財団から贈呈される賞です。その選考基準は、情報技術分野に関する学術または関連事業に対し特別の功労があり、(1)世界的に顕著な業績があり、(2)第一線で活躍しており、(3)学生・若手研究者に強いインパクトを与えており、さらに、(4)FITにおける受賞記念講演によって情報科学技術分野の研究・開発に携わることに対する大きなインセンティブを聴衆に与え得る者、となっております。なお、これまでの受賞者は、パソコンの父と言われるAlan Kay氏、人工知能の先駆者 Marvin Minsky氏など錚々たる研究者で、コンピュータサイエンス分野の国際的で権威ある賞です。 西田所長は、コンピュータグラフィックス(CG)研究の世界的なパイオニアとして、CGの基礎から応用まで多岐に渡り顕著な研究成果を挙げられ、我が国におけるCG分野をその黎明期から牽引し、産業育成や教育普及の面でも多大な貢献を果たされました。これらのコンピュータグラフィックスにおける先駆的研究が認められ、本年、「FIT2020 船井業績賞」を受賞されました。本講演では、CG研究の進歩に大きく貢献する国際会議SIGGRAPHやCG発展に貢献したパイオニア、技術の進展など、この半世紀のCGの進化について講述します。 「半世紀を経て いつでもどこでもCG時代に」 西田 友是 広島修道大学教授(東京大学名誉教授)/プロメテックCGリサーチ所長 講演概要: IT産業は勿論、映像、ゲーム、広告、TV、映画、設計、携帯電話などと多方面でCGは使われており、CGは最近のIT社会に浸透してる。朝起きてTVをつけて携帯電話をチエックから寝るまでCGが氾濫した時代になった。CGは1960年代から研究が始まり半世紀以上たゆまなく進化している。国際会議SIGGRAPHが大きくCG研究の進歩に貢献してる。本講演では、この学会やCG発展に貢献したパイオニアや技術の進展について述べる。とかく最近はAIに注目されている、AIは何回かブームがあるが、CGは安定して進展している。最近VR元年として注目されてきてる。AIとCG研究は同時代に始まったもので、初期のVRはCGにわずか遅れて開始され、これらのCG,AI,VR分野は相互に影響しながら発展してきた。この半世紀のCGの進化について講述する。 ■FIT2020 船井業績賞受賞記念講演:9月2日(水) 14:00~15:15 (オンライン/無料公開) 講演詳細ページ:https://www.ipsj.or.jp/event/fit/fit2020/funai.html 所長 西田友是氏の略歴 1949年広島県生まれ。1998年から東京大学教授(2013年3月に定年退官し、その後名誉教授)。1970年からコンピュータグラフィックスの研究を始め、隠線消去、隠面消去、陰影表示などを研究。光の相互反射を計算してリアルな半影を描写する「ラジオシティ法」の考案者であり、その後も精力的な研究活動を続け、2005年にSIGGRAPHのスティーブン・A・クーンズ賞、2006年にNICOGRAPHのCG-Japan Awardを受賞しました。こうした功績を記念して2006年に、画像電子学会において、CG関連の優秀論文の著者に与えられる「西田賞」が創設されました。また、2017年ASIA GRAPHICSからLifetime Achievement Award、同年紫綬褒章を受章、画像電子学会、情報処理学会フェロー授与、2018年ACM SIGGRAPH academyの初代会員への選出、2020年FIT船井業績賞など、34件受賞されています。なお、2005年よりプロメテックの技術顧問として事業運営に助言いただいています。研究業績およびこの受賞講演の関連情報は、以下のWebサイトをご覧ください。 http://nishitalab.org/user/cgr/brochure.html プロメテックCGリサーチについて(https://www.prometech.co.jp/cgresearch.html) プロメテックが所管するコンピュータグラフィックス研究所「プロメテックCGリサーチ」は、コンピュータグラフィックスの研究開発、新たなコンテンツ・サービス等の開発を進める研究機関です。プロメテックはこれまでも、「Computational Reality -計算科学でつくるよりよい未来」をビジョンとして、シミュレーション技術を中心に、CGやAIといった関連分野においても様々な新しい技術の開発に取り組んでまいりました。「プロメテックCGリサーチ」の所長である西田友是氏は、CG界のノーベル賞とも呼ばれているスティーブン・A・クーンズ賞(The Steven A. Coons Award)をアジアで唯一の受賞した研究者です。西田氏が考案した「ラジオシティ法」は、今や全てのコンピュータグラフィックス作品やゲームソフトに用いられる基盤技術となっています。今後も豊富な経験を背景として、精力的な研究活動を続けてまいります。 プロメテックCGリサーチに関する詳しい情報については、以下のWebサイトをご覧ください。 URL: https://www.prometech.co.jp/cgresearch.html また、本研究所の業績をまとめたパンフレット(ブローシャー)も参考にしてください。 https://www.prometech.co.jp/brochure_cgresearch.html お客様各位
日頃より弊社製品に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。 弊社では誠に勝手ながら、以下の期間を休業日とさせていただきます。 【夏季ユーザーサポート休業期間】 2020年8月8日(土) ~ 2020年8月16日(日) 製品・サービスに関するメールでのお問い合わせなどは、上記期間中も受け付けておりますが、ご返答につきましては、2020年8月17日(月)より順次させていただきますのであらかじめご了承ください。 新型コロナウイルス感染予防のため8月17日からオンライン形式で開催される、コンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する国際会議「SIGGRAPH 2020」のTechnical Papers部門において、「プロメテックCGリサーチ」(所長:西田友是東京大学名誉教授)のメンバーが論文を発表いたします(発表日は8月27日)。 なお、この論文はコンピュータグラフィックス分野のJournal 「Transactions on Graphics (TOG)」に採録されたものを、本年発表するものです。 今回採録された論文は、プロメテックCGリサーチの研究員 岩崎 慶、副所長 土橋 宜典らによる“Resampling-aware Weighting Functions for Bidirectional Path Tracing using Multiple Light Sub-Paths”です。 この論文では、写実的な画像生成(レンダリング)手法の一つである双方向パストレーシング(BPT)の画質を大幅に改善する手法について述べます。複数の光源側経路を用いたBPTにおける効率的な「重み関数」を導出し、同時間レンダリングにおいて画質を2倍以上改善しています。 TOGは、コンピュータグラフィックス分野において最も権威のあるJournalで、104あるコンピュータサイエンスのソフトウェアエンジニアリング部門のJournalにおいてランキングトップに位置しています。 昨年に引き続き、プロメテックCGリサーチのメンバーによる論文がTOGに採録されたことは、当研究所の取り組みがCGの進化に貢献する最先端の技術として高く評価されたことを意味します。当社は、CG研究の豊富な蓄積のもと、今後も継続して先端的なシミュレーションやAIの技術と融合し、新しい時代のCG技術を生み出します。また、学術界と産業界の架け橋となり、日本のCG業界をリードし貢献できるよう挑戦を続けてまいります。 ※プロメテックCGリサーチの最新の取り組み内容についてはパンフレットをご参照下さい。 K. Nabata, K. Iwasaki, Y. Dobashi “Resampling-aware Weighting Functions for Bidirectional Path Tracing using Multiple Light Sub-Paths” ACM Trans. on Graphics (To be presented at SIGGRAPH 2020)Article No.15 ■SIGGRAPH2020 発表Q&A日時:8月27日(木) 13:00~13:30 (Pacific Time Zone: UTC/GMT-7) SIGGRAPH2020 Technical Papersプログラム: https://s2020.siggraph.org/conference/program-events/technical-papers/ SIGGRAPH2020サイト内 発表概要ページ: https://s2020.siggraph.org/presentation/?id=paperstog_112&sess=sess140 プロジェクトページ: http://www.wakayama-u.ac.jp/~iwasaki/project/risbpt/ ACM Digital Libraryのページ: https://dl.acm.org/doi/10.1145/3338994 プロメテックCGリサーチについて(https://www.prometech.co.jp/cgresearch.html)
プロメテックが所管するコンピュータグラフィックス研究所「プロメテックCGリサーチ」は、コンピュータグラフィックスの研究開発、新たなコンテンツ・サービス等の開発を進める研究機関です。プロメテックはこれまでも、「Computational Reality -計算科学でつくるよりよい未来」をビジョンとして、シミュレーション技術を中心に、CGやAIといった関連分野においても様々な新しい技術の開発に取り組んでまいりました。「プロメテックCGリサーチ」の所長である西田友是氏は、CG界のノーベル賞とも呼ばれているスティーブン・A・クーンズ賞(The Steven A. Coons Award)をアジアで唯一の受賞した研究者です。西田氏が考案した「ラジオシティ法」は、今や全てのコンピュータグラフィックス作品やゲームソフトに用いられる基盤技術となっています。今後も豊富な経験を背景として、精力的な研究活動を続けてまいります。 プロメテックCGリサーチに関する詳しい情報については、以下のWebサイトをご覧ください。 URL: https://www.prometech.co.jp/cgresearch.html 所長 西田友是氏の略歴 1949年広島県生まれ。1998年から東京大学教授(2013年3月に定年退官し、その後名誉教授)。1970年からコンピュータグラフィックスの研究を始め、隠線消去、隠面消去、陰影表示などを研究。光の相互反射を計算してリアルな半影を描写する「ラジオシティ法」の考案者であり、その後も精力的な研究活動を続け、 2005年にSIGGRAPHのスティーブン・A・クーンズ賞、2006年にNICOGRAPHのCG-Japan Awardを受賞しました。こうした功績を記念して2006年に、画像電子学会において、CG関連の優秀論文の著者に与えられる「西田賞」が創設されました。なお、2005年よりプロメテックの技術顧問として事業運営に助言いただいています。 |
Archives
June 2022
categories
All
|