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プロメテック・ソフトウェア株式会社(代表取締役社長:藤澤智光、本社:東京都文京区、以下プロメテック)は、プロメテックが開発する粒子法(MPS 法:Moving Particle Simulation)理論に基づく流体解析ソフトウェアParticleworksのエントリー版として、この度SOLIDWORKS®アドインツールとして利用できるParticleworks for SOLIDWORKSを開発し、Particleworksの製品ラインに加えたことをお知らせします。Particleworks for SOLIDWORKSは、3次元CAD環境上で操作を可能としたことで、より多くの設計技術者が設計検討中のトライ&エラーを容易にかつ効果的に行うことを目的としたフロントローディングCFDシミュレーションソフトウェアです。CFD解析機能としては、従来の格子法では再現が困難な流体現象で、かつ設計現場での解析ニーズが特に高いと思われる液体の飛沫、攪拌、噴射を想定した機能を搭載しています。日本国内では、Particleworksの販売代理店であり、プロメテックの主要株主でもある株式会社構造計画研究所が、販売代理店として2019 年1月より販売サポートを行います。 Particleworks for SOLIDWORKSの特徴3次元CADにアドイン SOLIDWORKSの環境上で、粒子法による流体解析を実行するための解析条件の設定、計算、可視化のプロセスを操作することが可能です。これにより、複数の設計パターンに対してのパラメータスタディを即座に実行でき、設計上流工程における様々なケースを想定した流体現象を把握することにより、設計アイディアの検証や後工程でリスクになる問題の確認を可能にし、高度で効率的な製品設計を実現します。 最小限の入力で解析結果が得られる簡単操作 企画設計段階で、流体現象を考慮した設計検討を容易に行えるようにするため、ユーザーが必要な操作は最小限に抑えられています。具体的には、SOLIDWORKS内で、解析用のモデル(流体領域、ポリゴン壁、流入口、プローブ領域)を作成し、部品の動きの定義を行った後、Particleworks for SOLIDWORKSのアイコンを選択したら、解析領域と対象部品の定義、材料物性値と流入口の定義、解析パラメータとジョブ環境の定義をそれぞれ行います。その後解析計算を実行したら、解析結果をカラーマップ表示、流線表示、粒子の流跡線表示、断面図、アニメーション、グラフなどで出力し、遂次SOLIDWORKSの画面上で確認することが可能です。 代表的な流体アプリケーション Particleworks for SOLIDWORKSは、粒子法解析ソフトウェアParticleworksのエントリー版です。飛沫、撹拌、噴射のような解析ニーズの高い分野を対象としています。これらにより、タンクオイルスロッシング、ギアオイル潤滑、薬剤の混合プロセス、食品の混合、化粧品の乳化、ノズルの噴射など様々な分野での利用が期待できます。 粒子法解析ソフトウェアParticleworksと比較した制限事項 Particleworksのエントリー版であるため、粒子数の上限は50万粒子としています。またSOLIDWORKSのGUI上では、入力パラメータは、設計者が使いやすいように必要な項目のみが選ばれています。その他、コア数、GPU計算、並列計算、フローティング環境、カスタマイズ環境、他ソフトとの連成解析などはサポートされていません。 ■ 価格:別途お問い合わせください。
プロメテック・ソフトウェア株式会社(代表取締役社長:藤澤智光、本社:東京都文京区、以下プロメテック)は、プロメテックが開発する粒子法(MPS 法:Moving Particle Simulation)理論に基づく流体解析ソフトウェアParticleworksの最新バージョン6.2、および離散要素法(DEM:Discrete Element Method)理論に基づく粉体解析ソフトウェアGranuleworks Ver1.1の販売、技術サポートを2019年1月18日から開始することをお知らせいたします。 Particleworksは、粒子法の一種として開発されたMPS法(Moving Particle Simulation)の理論に基づく流体解析ソフトウェアです。格子生成が不要の新しい計算手法で、流体を粒子の集まりとして表現し、飛沫などの自由表面をともなう液体の挙動を高精度に安定して解析できます。パワートレーンのオイル挙動、エンジンオイルの冷却、自動車の冠水路走行・被水、薬品や樹脂などの撹拌・混練などのシミュレーションを得意とし、メッシュレスかつ直観的なインターフェイスで、効果的な製品開発、設計最適化を強力に支援します。これまで実現できなかった流体解析をサポートする日本発の革新的ソフトウェアとして世界的に注目を集めており、自動車産業から化学・電機・食品・日用品・医療分野に至る幅広い分野で、また日本国内だけでなく、アジア、ヨーロッパ、北米までの広い地域で導入が進んでいます。 Granuleworks は、粉体シミュレーションの手法としてもっとも代表的な離散要素法(DEM) の理論に基づく粉体の解析ソフトウェアです。食品、医薬品、化学品、輸送機器、電子材料など、粉体を使った様々な製造プロセスや粉体加工、粉体装置の設計・改良に活用することができ、混合、搬送、充填、圧縮など粉体の現象を容易に解析できます。 ■ Particleworks、Granuleworks共通の主なアップデート項目機構解析ソフトウェアRecurDynとの弾性体連成 Particleworks6.2、Granuleworks1.1からは、RecurDynの剛体だけではなく、弾性体との双方向連成解析が可能になりました。RecurDyn R-Flex(線形弾性体)はもちろんのこと、F-Flex(非線形弾性体)で計算される大変形もParticleworks、Granuleworksのポリゴン壁の形状にリアルタイムで反映されます。同時に、RecurDynはParticleworks、Granuleworksで計算された流体力を受けての弾性体の変形、動的応力やひずみを計算します。 混合度評価機能 粉粒体は、粒子サイズ、表面粗さ、粒子形状などのため、偏析することが知られております。多くの場合、統計に基づいた手段により、混合状態解析が実施されてきましたが、統計誤差のため、局所的な混合状態や微小成分の混合状態には対応できませんでした。この問題を解決するため、Particleworks、Granuleworksでは、エントロピーに基づいた混合度評価指標を採用します。本手法は、統計誤差を本質的に含まないので、任意の空間解像度に応じた混合度解析が可能となり、混合装置の設計だけでなく、利用技術の構築にも、幅広くご利用いただけます。 NVIDIAのCUDA9.1への対応 Particleworks、Granuleworksは、バージョンアップの度にソルバーを刷新し、CPU/GPUの最新アーキテクチャへ最適化しています。最新のParticleworks6.2、Granuleworks1.1では、NVIDIA Volta世代のGPUプラットフォームCUDA9.1に対応しています。Voltaは、計算科学とデータサイエンスのためのコンピューティングエンジンとして開発された、世界で最も強力な GPU アーキテクチャです。これにより、Particleworks、Granuleworksの解析速度にさらなるパフォーマンスアップをもたらし、数千万粒子規模の大規模な解析を可能にします。 ■ Granuleworksの新機能SDEM
SDEM (Scalable DEM)は、弊社で開発したオリジナルの離散要素法用の粗視化技術です。粉粒体には、応力ネットワークが構成されることは知られておりますが、本技術は、その特性に基づいて、理論構築されております。本技術を用いますと、重力支配システム(粒子間の接触が支配的なシステム)にも適用でき、これまで適用が難しかった高倍率の粗視化DEMシミュレーションが可能になります。 ■ 価格:別途お問い合わせください。 |
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