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プロメテック・ソフトウェア株式会社(本社:東京都文京区 代表取締役社長 CEO:花田孔明)と株式会社構造計画研究所(本社:東京都中野区、代表取締役社長 CEO:服部正太)は、2012年10月29日開催の両社取締役会において資本・業務提携契約を締結することを決議し、また構造計画研究所が株式会社東京大学エッジキャピタル(本社:東京都文京区 代表取締役社長:郷治友孝)が運営するベンチャー・キャピタルファンドよりプロメテック・ソフトウェアの発行済株式総数36.7%を取得することに関する株式譲渡契約を承認いたしましたので、下記の通りお知らせ致します。 1. 資本・業務提携の目的
構造計画研究所は、総合エンジニアリング企業として、大学・研究機関と実業界の橋渡し役を経営理念に掲げております。プロメテック・ソフトウェアとは、2008年より粒子法ソフトウェアの販売及びコンサルティング業務に関する提携を行い、プロメテック・ソフトウェア創業者の一人である越塚誠一教授(東京大学大学院工学系研究科)の研究成果「粒子法」を基にプロメテック・ソフトウェアが独自開発したCAEソフトウェア「Particleworks」の市場創出に向けて共同で取り組んで参りました。 一方、プロメテック・ソフトウェアは、東京大学発のベンチャー企業として2004年の創業以来、東京大学産学連携本部や東京大学エッジキャピタルの支援のもと、「Particleworks」を利用したコンサルティングおよびソフトウェア・ライセンス販売を自動車産業から化学・医療・食品産業までさまざまな業界に幅広く展開し、業容を拡大して参りました。 今回の資本・業務提携により、プロメテック・ソフトウェアの東京大学発ベンチャーというアイデンティティと、構造計画研究所の大学・研究機関と実業界の橋渡し役という経営理念のシナジーを最大限に発揮することで、両社の「知の循環」を図り、これまで、主に製造業に向けて展開していた「Particleworks」などのソフトウェア販売を、建設・防災分野に拡大させます。特に昨年の大震災以降、関心の高まっている津波、河川氾濫や地盤の液状化シミュレーションなどに応用させることで、ソフトウェアの販売と併せて、高い付加価値のコンサルティング・サービスの提供を目指します。また、海外市場への展開や、両社の技術者の交流によるソフトウェアの高性能化など、戦略的な取り組みを強化して参ります。 2. 資本・業務提携の内容 両社は今回の提携に際して、資本・業務提携契約を締結し、構造計画研究所は、プロメテック・ソフトウェアの筆頭株主である株式会社東京大学エッジキャピタルが運営するベンチャー・キャピタルファンドより、プロメテック・ソフトウェアの発行済株式総数の36.7%を譲り受ける旨の株式譲渡契約を本日締結しております。この結果、プロメテック・ソフトウェアの筆頭株主が異動することとなりました。 なお、プロメテック・ソフトウェアが株式上場を目指す方針に変更はありません。 <<東京大学との関係について>> プロメテック・ソフトウェア社は、東京大学産学連携本部から長年にわたり支援を受けてきた東京大学発ベンチャー企業です。創業者である藤澤智光が東京大学生産技術研究所のポスドク研究者であった起業前の段階から産学連携本部のインキュベーション支援を受け、起業後も東京大学TLOを通して東京大学から知的財産権のライセンス、東京大学エッジキャピタルからの投資・支援を受け、本郷キャンパス内にあるベンチャー支援施設「東京大学アントレプレナープラザ」の入居企業として東京大学の一貫した支援の下、成長してきました。 <<粒子法について>> 粒子法は日本発の、世界で通用する、ものづくりソフトウェアとして注目を集めている期待の技術です。従来の手法では困難とされていた液体のシミュレーションを計算・可視化する革新的な手法として、製造業を中心に、その認知と利用が急速に広がりつつあります。この技術の応用範囲は幅広く、医療、建設、映像制作なでの利用も期待されています。 プロメテック・ソフトウェア株式会社について (https://www.prometech.co.jp) プロメテック・ソフトウェアは、粒子法によるシミュレーションとCGの融合技術の事業化を目指して、東京大学生産技術研究所の研究員であった藤澤智光と、同大学大学院工学系研究科の越塚誠一教授が2004年10月に設立した東京大学発ベンチャーです。東京大学ほか諸大学との密接な産学連携体制を有し、常に最新の大学の研究成果を取り入れて、産業界に製品やソリューションとして提供しています。事業内容は、粒子法CAEソフトウェア「Particleworks」の開発・販売や、製造業・原子力産業向けのCAE解析技術の提供、映像制作向けのミドルウェアの提供などで、2009年にリリースした「Particleworks」は、自動車産業から化学・医療・食品産業まで幅広く産業界で活用されています。 株式会社構造計画研究所について (http://www.kke.co.jp) 構造計画研究所は1956年に建物の構造設計業務からスタートし、それら人工構築物を取り巻く自然現象(地震、津波、風など)の解析やシミュレーションを行う業務を手がけ、さらにはソフトウェア開発をはじめとする情報通信分野、CAD/CAEなどの製造分野、そして人間の意思決定支援分野にまで事業領域を広げてきました。構造計画研究所は知の循環から生まれる「工学知」を用いてより高い付加価値を提供する知識テクノロジー企業として、また「プロフェッショナル・エンジニアリング・デザイン・ファーム」として、組織や社会が抱える課題を解決いたします。現在は、特に「防災」「スマート」「ビッグデータ」を重点テーマとしてとらえ、高い品質を強く意識したエンジニアリングコンサルティングを展開しています。 株式会社東京大学エッジキャピタルについて (https://www.ut-ec.co.jp) 東京大学エッジキャピタル(UTEC)は、東京大学が承認する「技術移転関連事業者」として、ベンチャー企業を通じた大学の「知」の社会還元に向けて、優れた知的財産・人材を活用するシード・アーリーステージのテクノロジー・ベンチャー企業に対して投資を行うベンチャーキャピタルです。UTECは、創業前を含めた様々な成長ステージに応じた投資・支援を行い、東京大学をはじめとする様々な研究機関の研究者、起業家、企業の方々と共同で事業を創ることに主眼を置き、現在、150億円を超えるベンチャー・キャピタルファンドを運営しています。
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