FIT船井業績賞は、情報処理学会(IPSJ)と電子情報通信学会情報(IEICE)のシステムソサイエティ(ISS)及びヒューマンコミュニケーション グループ(HCG)合同の会議「情報科学技術フォーラム(FIT)」において、船井情報科学振興財団から贈呈される賞です。その選考基準は、情報技術分野に関する学術または関連事業に対し特別の功労があり、(1)世界的に顕著な業績があり、(2)第一線で活躍しており、(3)学生・若手研究者に強いインパクトを与えており、さらに、(4)FITにおける受賞記念講演によって情報科学技術分野の研究・開発に携わることに対する大きなインセンティブを聴衆に与え得る者、となっております。
この賞は北海道大学において2020年9月に開催される情報処理学会全国大会FIT会場での表彰となります。また、この賞のこれまでの受賞者は、パソコンの父と言われるAlan Kay氏、人工知能の先駆者 Marvin Minsky氏、並列計算機の世界的権威の William James Dally氏、データマイニング・知識発見の先駆者Jiawei Han氏、日本人ではユーザインタフェースで著名なMITの石井教授、コンピュータビジョンの権威カーネギーメロン大学の金出教授など錚々たる研究者で、国際的で権威ある賞です。 西田先生は、コンピュータグラフィックス(CG)研究の世界的なパイオニアとして、CGの基礎から応用まで多岐に渡り顕著な研究成果を挙げられ、我が国におけるCG分野をその黎明期から牽引し、産業育成や教育普及の面でも多大な貢献を果たされました。 CG分野での長年の功績により、2005年には世界的に権威のある国際会議ACM SIGGRAPHにおいてSteven A. Coons 賞、2006年にはNICOGRAPHからCG-Japan Awardを受賞されました。また、画像電子学会フェロー、情報処理学会フェローに選ばれており、2017年にはAsia Graphics Life-Time Achievement Award を、さらに「コンピュータグラフィクス研究の功績」で2017年秋の紫綬褒章も受章されています。 西田先生のこの度のご受章を心よりお慶び申し上げますとともに、先生のご健勝とますますのご活躍を祈念しております。 Comments are closed.
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July 2021
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